Services — Cut the structure
TAX
- 税務顧問・税務相談
- 決算申告
- 年末調整・法定調書
- 税務調査対応
DX
- freee/MFクラウド導入支援
- freee/MFクラウド初期設定
- freee/MFクラウド効率化支援
AX
- IPO・内部統制構築支援
- 財務デューデリジェンス
- 事業計画策定支援・管理会計導入支援
FX
- 資金繰り表作成支援
- 金融機関対応支援
- 経営改善計画策定支援
TAX
攻めたビジネスだからこそ、決算書と申告はきちんと整える。
XⅢ ACCOUNTING の TAX は、クラウド会計を前提にした月次の締めから、決算・申告、税務調査対応までをまとめて引き受けるメニューです。
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税務顧問・税務相談
税務顧問は、基本管理料、記帳確認料、面談打合料から構成されます。
基本管理料は、納付期限や届出期限などの税務スケジュールの管理、メール・チャットでの基本的なご質問への対応を含みます。
記帳確認料は、freeeやマネーフォワード等のクラウド会計データを前提に、一定件数までの仕訳入力状況の確認と、修正ポイントのフィードバックを行います。
記帳代行料は、すべて丸投げだけでなく、一定金額以上だけ依頼、記帳確認で修正が必要なものだけ依頼など、お客様のご要望・状況に応じてお選びいただけます。
面談打合料は、定期的なオンライン/事務所での60分の面談です。直近までの記帳確認を終えたタイミングで、お客様からネット予約いただいて面談します。面談では、下記項目についてお話を伺いながら、経営課題や税務上の論点を識別し、税理士と認識を共有していきます。
1 直近3か月の業況の概要
2 検討中の投資計画
3 コスト・資金繰りの状況
4 将来の見通し
なお、お客様のご要望に応じて、年間面談回数・一回当たりの面談打合せ時間を決定します。例えば、金融機関からの資金調達を予定している場合には、年4回以上の面談打合せをおすすめしております。実質債務超過、簡易CF(純利益+減価償却費)の赤字といった状況であれば、通常は毎月の面談打合せで資金繰り状況や金融機関への陳情について検討していくこともあります。一方、実質資産超過、各段階損益がすべて黒字、債務償還年数10年以内のいわゆる正常先相当であって、当面急速な事業展開を予定していない場合には、年2回程度の面談打合せで十分かもしれません。なお、マイクロ法人であれば年1回個人事業での状況まで含めた全体最適化の打合せをすれば十分かと思います。
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決算申告
マネーフォワードクラウドや freee のデータを前提に、法人税・消費税・地方税などの決算書・申告書を作成します。
税務リスクと銀行向けの見られ方の両方を意識した決算を一緒に作ります。
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年末調整・法定調書
給与・賞与データをもとにした年末調整計算、源泉徴収票の発行、法定調書合計表・支払調書の作成まで対応します。
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税務調査・書面照会対応
事前のリスクチェックから、税務署とのやり取り、調査当日の立会いまでサポートします。
ビジネスの尖り方そのものは尊重しつつ、そのやり方で税務上どこまで踏み込めるかを、一緒に検討していくスタイルです。
DX
XⅢ ACCOUNTING の DX は、DXコンサルティングという独立したサービスではありません。
クラウド会計を前提にお客様と話していれば、自然とバックオフィスの DX の話題になります。そのときに「それは専門外なので」とは言わず、会計事務所として同じテーブルで議論できるようにしておくためのメニューです。
対象にしているのは、会計・税務・資金繰り・内部統制に関わるバックオフィスだけです。マネーフォワードクラウドや freee を軸に、請求・経費・給与・債務支払などの周辺サービス、必要に応じてワークフローや簡単な RPA、その他のクラウドツールとの連携を含めて、数字と統制の目線から「どう組むか」「どこまでデジタルに任せるか」を一緒に考えます。
顧問先とのやり取りは、最初からオンライン完結を前提にしています。面談はオンラインで予約してもらい、資料は顧問先ごとに用意した共有フォルダにアップロードしてもらうだけです。チャットは Slack でも Chatwork でもかまいません。コミュニケーションツールは幅広く対応していますが、契約内容や重要なご連絡など、正式なやり取りはメールとさせていただいております。
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クラウド会計と周辺ツールの組み合わせ・プランの見立て
会計だけでよいのか、請求・経費・給与・債務支払までクラウドで回すべきか。従業員数や取引量、管理したい粒度をうかがいながら、現実的な構成を決めます。
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会計につながる業務フローとデータフローの設計
請求書発行と入金消込、発注・検収・支払、経費申請と精算、給与と仕訳連携など、会計・税務・資金繰りに効くバックオフィスの動線だけにフォーカスして整理します。
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自動化と人手の線引き
API 連携、CSV 連携、RPA、手入力のどれを採るかを、規模とリソースに合わせて選びます。何でもかんでも自動化するのではなく、落ちたら困るところだけを自動化の対象にします。
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数字がすぐ出る管理の形づくり
部門やタグ、プロジェクトの設計と、ダッシュボードやレポートの形をセットで決めます。決算書を作るためだけでなく、月次・週次の意思決定に使える粒度で、売上・粗利・固定費・キャッシュがすぐ出る状態を目指します。
こうした話題のために、別建ての DX コンサルティング料を請求することはありません。顧問や TAX / AX / FX をきちんと機能させるために必要な範囲の DX は、最初からその一部としてまとめてお受けする、というスタンスです。
AX
事業を一段上のステージに持っていくときに必要になるのは、攻め方そのものよりも、そのスピードに耐えられる足元の管理体制です。
XⅢ ACCOUNTING の AX は、IPO 準備や資金調達、M&A、事業再編といったフェーズで求められる内部統制・管理会計・数字の見せ方をまとめて整えるメニューです。
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IPO・内部統制構築支援
上場準備会社や監査対応が必要なステージに向けて、業務フローと統制の整理、規程類の整備、決算早期化のための体制づくりをサポートします。
IPO を含めさまざまな上場会社の監査に関わってきた経験から、どれだけ早く、どれだけスムーズに決算・監査を乗り切れるかは、どのレベルで記帳をしてきたかに大きく左右されることを痛感しています。得てして、勢いのあるスタートアップは効率化優先になりがちですが、スピード優先思考にも大きな落とし穴があります。
例えばキャッシュフロー計算書では、投資活動・財務活動のキャッシュフローを個別項目ごとに直接法で集計していきますが、実際の集計過程は間接法で行うのが一般的です。このとき、未払金・未払費用や前払金・前払費用を決算時に分解していると、毎期大きな手戻りが発生します。記帳段階から「未払金(有形固定資産)」「未払金(投資有価証券)」といった補助科目を切っておくだけで、決算・キャッシュフロー作成の負荷と監査での説明コストは大きく変わります。
AX では、このような「後工程まで見据えた科目設計と運用ルール」まで落とし込むことで、成長スピードに耐えられる決算・開示体制を一緒に作っていきます。
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事業計画策定支援・管理会計導入支援
3〜5年程度の事業計画(PL・BS・CF)と、それに対応する予算・実績管理の仕組みを一緒に作ります。
予算策定業務にも、大きな落とし穴があります。スタートアップの予算は、伝統的大企業のような積み上げ型予算ではなく、各種施策から KPI をどこまで伸ばせるかというトップダウンの発想になりがちです。どうしても、絵に描いた餅のような数字が並びやすい。
一方で、会計監査の場面では、その計画の蓋然性を検討するにあたり、結局は積み上げ型の視点で検証せざるを得ません。売上がこれだけ伸びる前提なら、それにともなう人件費やマーケティング費、原価・間接費は本当にこの水準で済むのか、といった見方が必ず入ってきます。
そのやり取りを繰り返していくうちに、「精緻化」という名目のもとで予算ファイルはどんどん複雑になり、誰も全体像を把握できないスプレッドシートができ上がってしまうことも少なくありません。
AX では、KPI ドリブンなトップダウンのストーリーと、監査で求められるボトムアップの検証の両方に耐えられるように、前提・KPI・会計数値・キャッシュフローのつながりをできるだけシンプルな構造で設計します。事業の現場が回せて、かつ監査人や金融機関にも説明しやすい事業計画と管理会計の仕組みづくりを支援します。
攻めた成長シナリオ自体には口を出しません。そのシナリオを投資家や金融機関、監査人に対してきちんと説明できるように、数字と統制の側面から伴走するのが AX の役割です。
FX
ビジネスは尖っていてよいけれど、キャッシュが尽きた瞬間にゲームセットです。攻め方より先に、そのスピードに耐えられる資金繰りと金融機関対応を整えるのが FX の役割です。
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資金繰り表作成支援
資金繰り表というのは、「この日にいくら入って、この日にいくら出ていくか」を 1か月から1年程度先まで並べた表にすぎません。本来は、税理士が代わりに作るものというより、自社の経営管理として持っておくべきツールです。
ただ、freee や マネーフォワードクラウドの請求書機能や債務支払機能を使えば、請求書や支払予定にもとづいて入出金予定がかなりのところまで自動で記録されます。あとは、これらの機能では拾えない入出金予定(家賃やローン返済、税金・社会保険料、役員報酬など)をどう反映させるかを決めてしまえば、資金繰り表は自然と立ち上がります。
FX では、資金繰り表そのものを毎月こちらで作り続けるのではなく、クラウド会計まわりの設定とフォーマット設計、運用ルールづくりを一緒に行います。自社で回せる形の資金繰り表を持てるようにすることをゴールにしています。
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金融機関対応支援
これは、資料を揃えて代わりに説明する仕事ではなく、経営者が自分の言葉で説明できるようになるまで伴走する仕事だと考えています。面談で銀行員から問われたときに、横にいる税理士が先に答えてしまうようではいけません。経営者の説明力は定性評価の主要項目で、三段階評価なら迷わず一番下の評価を付けられかねません。
まずは、いまの業績や財務内容、資金繰りの状況を、経営者ご自身の言葉で説明してもらいます。なぜこうなっているのか、どこが課題で、どこまでが想定の範囲だったのか、これからどう立て直すつもりなのか。それを聞きながら、金融機関の担当者なら必ず突いてくる論点をこちらから遠慮なく突きます。言葉に窮するところは、そのまま面談での失点ポイントです。どこが弱いのか、どの数字とつながっていないのかを洗い出し、論点とストーリーを組み直していきます。
そのうえで、資金繰り表や試算表・決算書、事業計画などをどう束ねて見せるか、どの順番で何を伝えるかを整理します。自分の言葉で会社の業績や財務内容を説明できること、課題を説明し対応策を説明できること、それらを踏まえて将来見通しを説明し、関係者の納得を得られること、支援を取り付けられることがゴールです。
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経営改善・再生計画支援
資金繰りが厳しくなってきた段階で、どこまで改善で持たせられるのか、どこから先は再生スキームを視野に入れるべきなのかを、数字の面から整理します。
過去の業績とキャッシュフロー、債務返済能力、一時的な要因と構造的な赤字を切り分けながら、「どのラインなら息が続くのか」「何をどこまで削れば再生の芽があるのか」をシナリオとして描いていきます。
そのうえで、金融機関との協議のたたき台となる経営改善計画や再生計画(PL・BS・CF・資金繰り表)を一緒に作り込みます。FX では、無理な延命策を進めることよりも、どこで本気の手を打つかを決めるための材料として数字を整えることを重視しています。